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ユメ、ミタアトデ ---------------------------------- 背中に感じる心地好い圧力。サラサラと流れる細い髪が微かに触れる感触と、産毛を撫でる温かな吐息がくすぐったいのだが、妙に安心する。 後ろから回された両腕は、熟睡しているにもかかわらず、がっちりと巻き付いて離そうとしない。 これだけぴったりくっつかれると寝返りも打てないので、体勢としては少し苦しい。 まぁ、今では大分慣れてはきたのだが。 あれだけへとへとになっとったのに、えらい執着心やなぁ… 散々鳴かせて、逃げる体を捕まえて、引きずり込んで…何度も、嫌や、やめて、だのと哀願していたクセに。今は逆に、どこにも行かさまいとするかのように、固く繋いで、縋り付いている。 そんなに信用ないのだろうか。 …そないに心配せんでも。 お前はオレのもんなんやから。 オレもお前のもんなんやで?…和葉。 キュッ、と結んだ両手の甲を掌で包むと。 「ん…」と小さく身じろぎして、深い寝息を吐き出した。 「…平、次…」 とろんとした声で呟かれ、湿った唇の先が背中に軽く当たる。 さっきからずっと押し当てられて、むにゅむにゅと間でバウンドしている柔らかな弾力よりも、そのことの方が艶めかしく感じられて。 アカン。…また、したなってもうた。 さすがに、眠っている相手に対してちょっかいを出す趣味はない。 しかし一度意識してしまうと頭から追い出すことは難しく、ムラムラした気分を抱えたまま寝付けずに、背中越しに伝わる鼓動を聞いている。 …くそっ、気持ちよぉ寝おって… 目ぇ覚めたら朝イチでしたるからなッ! 空がぼんやりと白んでくる頃、眠り姫はまだ夢の中。 END -------------------- あとがき。 SSというより、ショートショートくらいの短さですね。ちょっとエロ…というか、表現がきわどかったか…な? |
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