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服部平次絶体絶命の冒頭でまんまとやられたやつの妄想 ---------------------------------- 「な、なぁ…そんなにジロジロ見ぃひんでや…」 「あん?確認せんと分からんやろ。…で、どこや?」 「せやから、ここや…あっ、ちょ…そない強ぅ掴んだら痛いやん!」 「お前が引っ込めるからや!何グズグズしとんねん、言い出したのお前やぞ」 「わ、分かったから、早ぅしてや」 「言われんかてやっとる…ちゅーか、お前がごちゃごちゃ抜かしよるから、集中できひんのや!いい加減、覚悟決めぇ!」 「…いっ…つ…や、血ィ出てる…」 「アカン、見えへん。ちょお吸うてみぃ」 「嫌や!何言うてんの…ティッシュで拭いたらええやん」 「変わらへんやないか」 「…ん…」 「もうちょい、やねんけど…」 「…も、もうええよ、平次…もう止めてぇな」 「はぁ?ここまで来といてええんか?今一気に行った方が後で楽やぞ」 「やって、平次…乱暴やん…もっと優しゅう出来ひんの?」 「己がジタバタするからイライラすんねや!!おとなしゅう、オレに任しとき」 「う、ウン…あっ…!」 「今のは痛なかったやろ?」 「だ、大丈夫や…けど、もっ…早よ、早よ抜いてぇな!」 「今やっとるっちゅーねん!何回言わすんじゃ、ボケェッ!!」 「・・・・・・・・・・」 平次の部屋の前で、日頃はあまり動じることのない母・静華は、どうしたものかとしばし思案した。 ちょっと表へ出ている間に和葉がやってきていたようなのだが、平次の部屋から切羽詰った声とドタバタ言い争う喧騒が聞こえてきて少し心配になり、部屋に入ろうかと思った矢先のこのやりとり。 年頃の一人息子が、よそのお嬢さんに対して―――とはいえ家族ぐるみで十数年来の付き合いである、幼馴染の和葉が相手ではあるので、それほど干渉する必要はないのかもしれないが、何せ二人はまだ若い―――何か間違いでも起きてしまっては…いずれ服部家にお迎えするつもりでいる(うまく行けば)にしても、それはそれは好都合…いやいや、少しばかり困るのである。 息子のことを信頼してはいるし、万が一、二人が一線を越えてしまっていたとしたら、邪魔するのは悪いし。しかし和葉のことも大事に考えなければなるまい。 意を決してノックをし…ようとして。 「…平次…もっと器用かと思ってたわ。案外、下手くそやね」 「・・・・・(汗)」 妙にシーンとなった部屋の中から聞こえた和葉の言葉に、静華の手が固まった。 「こんなんでやらすからや。…下手に傷つけてまったら、痕残るかも…しれへんし」 「へ?何やて?聞こえへん」 「じゃかあしい!大体なぁ、お礼もなしか?こんなしょーもないことでオレを頼っといて、下手くそ呼ばわりしおってからに…」 「ごめんごめん、ホンマおおきに」 カラカラと笑う声に、どうも思い違いをしている気がして、静華は気を落ち着かせ、なおも耳を澄ませた。 「おおきに、ちゃうわ!トゲくらい、自分で抜かんかいっ!」 …トゲ? 「やってぇ、利き手ちゃうかってんもん!自分で出来てたら平次になんか頼めへんわ〜」 「何や、ムカツクわ、その言い方!今後一切、お前のトゲなんか抜いたらんで!!」 「そうそうトゲばっか刺さりません〜!」 「あ〜あ、知らんでぇ〜和葉、そそっかしいからなぁ〜」 …なるほど。トゲが刺さってたんを、抜いてやっとっただけなんやね。 それなら先程までの不可解な内容の会話にも合点がいく。 口では何やかんや言っとっても和葉ちゃんのためやったら、面倒なことでもきっちりしてあげられるんやね。やっぱり平次は優しい子やわぁ… …と、微妙にズレたところに感心しつつ、静華はホッとしながらもどこか少し残念そうな顔つきで、平次の部屋の前からそぉっと立ち去っていった。 END -------------------- あとがき。 以前、他ジャンルでやったネタ…ですが、キャラが変わるとまた違ったものになりますね。 つーか、一番最初に思いついた平和がコレって、おかしい人だろ(スイマセ…) エロはないけど下品なモーソーはあります(開き直り) つーか、原作でアレがOKならこれもいいよね?っていうよく分からん理論で書いてしまいました。 関西弁はいわずもがな変なので、ツッコまないでください…(涙) ちなみに、二人は安全ピンでやってる模様ですが、トゲを抜くのには、5円玉か50円玉の穴の部分を押し当てると良いそうです。 |
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