CHU−LIP

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「あー、何や喉渇いたな。和葉、ソレもろてええか」
「ん、ええよ」
 和葉は、持っていた飲みかけのペットボトルを平次に差し出した。
 その隣に座っていた蘭が、二人を見て妙な顔つきをしているので、和葉は不思議そうに首を傾げる。
「何?蘭ちゃんも飲む?」
「え、ううんッ!」
 蘭は慌てて首を横に振って。
「和葉ちゃんと服部君って、そういうの平気なんだなぁーって思って」
「…へ?」
 何故か平次に聞こえないくらいの声量で言うその意味を、和葉は少し後に理解したようだった。
「べっ、別に!幼馴染やから、これくらい今更ッ!!…っていうか、言われて気付いたわッ」
 改めてそのことを意識したらしく、急に顔を赤くして、どもりながら切り返す。
「ほ、ほんなら…蘭ちゃんは、工藤君とはこういうことせぇへんの?」
「えッ!?」
 今度は蘭があたふたする番で、並んで座っているコナンをちらちら見て気にしつつ、頬を染めて言う。
「昔は、そういうこともあったかもしれないけど…今はちょっと、恥ずかしいかな」
「そ、そうなんや…」
 それを聞いて、和葉は自分の元に戻ってきたペットボトルをじっと見つめたまま俯いて。
「もうコレ、飲まれへんかも…」
と、ぽつりと呟いた。


 そんなことがあって、数日後。
 蘭が何気なく飲みかけの缶ジュースをコナンに寄越してきたときには、少し戸惑ってしまった。
「いらない?」
「え、っと…そうじゃない…けど」
「コナン君でも気にするの?」
「え?」
「この間のこと」
 蘭は笑ってそう言うが。

 いや、オレは平気なんだって。オメーがあんなこと言うから…

 新一ではなくコナンなら大丈夫、ということは。また正体を怪しまれているということは、今の所ないのだろう。
 …飲まないのも不自然だよな。
 別に、それはいいのだけれど。
 大体、間接キスだ何だと騒ぐのもどうなんだ、と思う。中学生じゃあるまいし。

 キス…するのなら。
 間接的にじゃなくて、直接。
 元の体に戻ってからしたいのに。
 だなんて、まだ先の話だろうけど。
 ・・・・・って、何考えてんだ、オレは。

 缶を握り締めたまま思案顔のコナンを見て、蘭は苦笑した。
「そんなに悩むことないじゃない」



 END



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あとがき。

中学生か(ツッコミ)平次が大人って訳でもないけど。何にも考えてないだけだよな、あの男は。
コナンはファミレスでアイスコーヒーとか頼んでたりするけど、そこも演技しろよって思いませんか?小学一年生でアイスコーヒー(多分ブラック)…いやいや、ないわ。オレンジジュースでも飲んでろよ。
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